フランスの作家であった故アンドレ・マルロー文化相(1901-76)が1962年に提唱した歴史的街区保存、不動産修復の促進のための制度。都市の歴史的、文化的、美的な価値は、歴史的建造物に限らず市街地を構成する建造物と空間全体にあるという考えのもと旧市街地の保護、修復、利用を目的とした。歴史的建造物の周囲にある価値の高い建物を修復するなど、群としての建築の再生を目指した都市計画的な視点が特徴的である。