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FORUMNo.04(2006.12.7)

遠藤和義
工務店ビジネスとホームセンター型建材流通の可能性

SESSION03

プロユースが増加するホームセンター

山本──値段とも関係するんですけれど、これからの市場は新築なのか、リフォームなのか。さらに今日気になったのは、リフォーム工事受注的業務をやっているホームセンターのお話でした。ホームセンターの売り上げのなかで、プロフェッショナルの方、材料を選んで工事もお願いしますという頼み方をされる方、そしていわゆるDIYのために利用している方は、それぞれどのような比率なのでしょうか。

山本想太郎氏

遠藤──お店によっても違うし、ホームセンターのよっても違うと思います。最近のホームセンターはプロユースの資材館とエンドユーザー向けの店を分けていて、プロユースのほうもどんどん増えています。元々プローユースというジャンルはなかったのですが。

松村──決済はカードになったんですか。

遠藤──掛売りもOKです。新潟で収穫期払いというのもあります。

松村──今年ノーベル平和賞とった人たちが、バングラディッシュでグラミンバンクという銀行をやっていたけれど、収穫期払いというあたりがあれに似ている(笑)。

山本──ホームセンター業界がプロ相手にも商売をしなくてはいけないということは、逆に言うとDIYのほうはあまり需要が伸びないということでしょうか。

遠藤──DIYは日本では制約が大きいということと、団塊の世代がDIY世代に入るわけですけれども、そこが市場を押し広げる可能性はありますが、日本人はそういう点で言うと小旦那根性にまみれてしまってあまり自分でつくらない。

松村──アメリカのDIYのレポートを書いてもらったことがありますが、そのレポートを説明しながら最初に言われたことが、ちょっと勘違いしないで欲しいことがある、アメリカ人は何でも自分でやって、車の修理も自分でやるし、役所への届け出の書類も自分で書くし、庭の手入れも自分でやっていて、家もDIYでやっている。つまりすべて自分でやるという文化だと言われた。日本は他のことはひとにやらせといて、家だけDIYというのはないと言われた(笑)。だから日本ではDIYは難しいのかもしれません。

山本──建築家が多いのもそのせいかもしません。建築家も代書屋みたいなものですから。

松村──僕らもDIYは可能性があるのではないかと思って、ホームセンターに行って今調べています。ホームセンターは思った以上にプロ向けになっています。

遠藤──ホームセンターでツーバイフォーのパネルまでつくってもらう大工も出てきているようです(笑)。

松村──職人たちが行き始めたのは、リフォームの現場などでちょっとしたモノが足りなかったからです。本社から資材が送ってきたけれど足りない、ちょっとベニヤ板が1枚いるという時にまた取り寄せるわけにもいかないのでホームセンターで買うところから始まったみたいです。だからインターネットで部品が売れるのとは違って、欲しいときにすぐ手に入るところに価値がある。

遠藤──アメリカのホームセンターでは建材を売る際に、取り付け代も明記します。それは、Buy It Yourselfのための職人さんを抱えているからできるのです。

松村──そのうちジャパネットたかたがやり始めるかもしれない。取り付けまでやって、コンピュータの立ち上げまで2000円でやります、タダでやりますというように。

山本──洗濯機などはジャパネットで取り付け費まで込みで売っています。

松村──あれを見てるともうそこまで来ている感じがする。掃除機のドイツのドカーっと高圧洗浄するやつまで来てるではないですか。あと一歩で便器にも来そうだけれど。

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